「Meta-States」モデルは、1995年頃に米国コロラド州を拠点にする、NLP-Neuro Semanticsの提唱者であるマイケル・ホール氏により体系化されたNLPのStateに関するモデルです。
http://www.masteringstuttering.com/MetaStates.htm
これは、コーチングやカウンセリングにおける、クライアントさんのStateが文字通り、どの状態にあるのか?といったことを、一般意味論の提唱者、アルフレッドコージブスキーの「Science and Sanity(科学と正気)」にある、認識に関する抽象度のレベルであるFirst-order abstructions、Second-order abstructions をそれぞれ、Primary State 、Meta-State と定義された状態にマップし、それまで形式知化されていなかったNLPのStateを形式知化したというモデルのようで、かなり画期的なことだったようです。(もっとも、グリンダー先生は、その著書「Whispring in the wind」で色々反論を書かれていて、これはこれで一興なのですが・・・)
http://tritune.seesaa.net/article/87771737.html
さて、そのようなわけで、ホール氏の著作(1995,2000)「Meta-States」を読むと、ホール氏がこのモデルを体系化したことをきっかけにその後、堰を切ったような、様々な著作を発表されていることが理解できます。
聞く所によると、ホール氏は、従来のNLPを「Meta-States」の概念をくぐらせることで、NLP-Neuro Semantics へと進化させ、ご自身のNLPをNew Code NLPの更に進化系である、Newest Code NLPと位置付けられているようです。その意味では、ホール氏にとっては非常に思いいれのあるモデルなのでしょう。
実際、「Meta-States」の内容を熟読すると、1980年に出版されたディルツ、バンドラー、グリンダー、ディロージャ共著の「Neuro-Linguisc Programming vol.1」でNLPのStrategyという概念が導入されていますが、「Meta-States」では、Strategyを論理的/左脳的/線形と位置付け、Meta-Statesを感情・情動的/右脳的/非線形(かつシカーシブ)と位置づけ、この両方を統合し、全脳思考のNLPモデルとして形式知化して活用出来するために導入されたようです。
これからイメージできるのは、やはりStateを地面から水蒸気が蒸発して、入道雲がモクモクとわきあがって、雨が降って更に地面に循環するというような非線形でリカーシブなモデルで捉えていることが理解できます。そして、この雲の間を飛ぶのが Strategyという名前の飛行機なのでしょう。
「Meta-States」日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、このBlogでもご紹介させていただいたMeta-Coachingをはじめ、主だったNeuro-Semantic系のNLPスキルをマスターするためには不可欠のモデルとなっているようです。
実際、このモデルを導入するとどこか良いのか?ということなのですが、基本的な、Stateを Primary State と Meta-Stateと分割することで、それぞの状態に応じて適用できるNLPスキルの区別が出来るということになるのでしょう。
つまり、本来 Primary Stateでのみ有効なNLPのパターンをMeta-Stateで試しても効かないということがあるようですから、これが明示的に区別出来る効果は大きいのでしょう。
そして、クライアントに大きな氣付きや変化を促すためには、やはり Meta-Stateにあげて、そこで、Non-Kenesthitic Anchorをかけるということが一つのポイントなっているようです。つまり、非常に良い、NLPerとは、質問や言葉の誘導によって Primary State/Meta-Stateを自由自在に行き来させることが出来て、今どのStateいるのかがキャリブレーションで特定できる人といっても良いのかもしれません。
これは、ホール氏の「Meta-States」を読んだ後に、バンドラー&グリンダーの「Structure of Magic vol.2」を読んで見ると分かるのですが、バージニア・サティアがクライアントさんに色々質問している部分の記述について、ここは、「How do you feel ?」と聞いていてPrimary State 、ここは、「How do you feel about your feelings?」でMeta-Stateにあげているな・・・などとすぐに質問の意図が理解できるのが「Meta-States」を学習してみた効果なのでしょう。
さて、そんなわけでここまで書いてはみたのですが、結局、「Meta-States」は、NLP-Neuro Semanticsの根幹となる非常に重要な体系ですので、簡潔に紹介できるような概念でもないでしょうから、ご興味ある方は、Amazonで書籍を購入してご一読いただければと思います。
タグ:NLP
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