本書の著者は、昨年英国の Surrey大学で行われた第一回国際NLP研究&開発会議のチェアマンとして活躍されたPAUL TOSEY、ANE MATHISON両博士で、Amazonの説明にもあるように博士論文を書くような研究開発ベースの知見をもとに書かれた書籍のようですからNLPの研究者やコード開発者の視点からはかなり期待を持っても良いように思えます。
http://www.nlpresearch.org/
http://tritune.seesaa.net/article/113054174.html
NLPは科学的根拠が希薄!?
日本でもNLP(Neuro-Linguistic Programming)という言葉が浸透してきた感がありますが、日本語版のWikipeidaにもあるように、資格商法ではないか?という運営上の批判はおいておいても、科学的なエビデンスをもって実際の効果検証がなされていといった根本的な問題が指摘されているのはご存知の通りです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/神経言語プログラミング
NLPに関するエビデンスについて言えば、以前以下の記事でも書いたように、共同創始者のリチャード・バンドラー氏の書籍での「エビデンスを集めて学術的に証明するのは、自分の手に余る・・・」といったNLP文化を継承しているところがあり、日本も例外にもれず、「エビデンスって何?」という程度の認識しかもっていないトレーナが実際にセミナーを運営している・・・・といったお寒い状況になっていることも事実のようです。
http://d.hatena.ne.jp/tritune/20090204/1233673232
世界の潮流はエビデンス・ベースド
もっとも、NLPのトレーニングなどにおいて、実際の効果を示すアカウンタビリティは主催者側にあるのでしょうから、NLPの立ち位置を考えた場合、欧米のエビデンス・ベースド・コーチングといった潮流は押えておく必要があるのではないかと思います。
http://www.business.brookes.ac.uk/research/areas/coachingandmentoring/?err404=research/areas/coaching&mentoring
http://d.hatena.ne.jp/tritune/20090514/1242226839
http://d.hatena.ne.jp/tritune/20090515/1242313207
そして、NLPについて言えば、昨年の第一回のNLP国際会議を皮切りにして、「NLP Research and Recognition Project」「IASH」などで取り上げられる内容は必見というところになるのでしょう。
http://d.hatena.ne.jp/tritune/20090327/1238079625
もっとも、この流れから国内のNLPの市場の今後を考えると、エビデンス・ベースの潮流を理解して、企業やエグザクティブなどを対象にきちんとしたプロフェッショナル・サービスを提供できる人達と、素人を集めて根拠の希薄なNLPシャーマニズム・セミナーを行う人達という具合に市場が完全に二極化するのではないかと思っています。
何れにしろ、今回ご紹介した「Neuro-linguistic Programming: A Critical Appreciation for Managers and Developers」はNLPの流れを変える可能性を秘めているため出来るだけ早めに入手して読んでみたいと考えています。
タグ:NLP
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